こんばんわ。本日面白い質問を見つけてから、1日ずっと考えておりました。
その質問とはこんなようなもの(ような、としたのは、あえてです)。

「僕は映画好きですが、『映画館好き』ではないため、今上映している作品を、『今見たい!』と思ったこともなく、少し経てばブルーレイになるから、それからでいいやと思ってしまいます。迫力ある画面や音響云々・・・という理由ではなく(もっぱらホームシアターを完備し、自宅でソフトを楽しんでいますので)みなさんが映画館に行く理由ってなんですか?」

この質問、まだituneが世の中になかった時代に、音楽CDをネタに同じような議論を当時の編集部でしたなーと思い出しました。

ということで、結論から。
私の回答は、この映画がなぜ作られたのか、どういう意図で演出されているのかなどを、「(できれば)1回で」理解したいから(※個人的なことですが、私は大事にしたい、何度も見たいと思うものをパッケージで買う傾向があります)。映画館で上映されることを前提で撮っているので、制作者の意図のサイズで観る必要があるから劇場に行くわけです。
もちろん、スマホの画面で見るように撮影しましたって言われたら、スマホで観賞すると思います。

でも、私は映画館に映画を見に行く行為は好きですが現状の飲食自由な映画館のスタイルは嫌いです。※理由も理解しておりますが、やっぱり音が気になるんです・・・。理由は後述。
あ、上演後、パンフレットを購入して、答え合わせするのも好きだったりします(笑)。

テレビはテレビサイズでの演出があるし、映画も同様。映画館のような大きい画面だからこそ気がつくように作られている伏線や仕掛けがある作品は多いです。こだわりが強い監督さんほど、この手の演出は多いような気がしますが……。

だから映画を観るときは、「おっしゃ」って少し気合が入ります。
作り手から「どうだ!」と挑戦状をたたきつけられているような、勝負にも似た感覚。
1分、1秒、一句、音、どれも逃したくない――。
だから、1本見終わると結構ぐったりします。
でも、映画を観るために劇場に足を運ぶ人の半分程度は、この感覚に賛同してもらえるとも思ってます。
こういう見かたも、映画を観る楽しみのひとつですしね。
若い頃は経験値も少ないので、1度見てもわからない作品が多く、何度も映画館に通えなかったので、ビデオを買って何度も見なおしたものです。

冒頭の音楽の話に戻りますが、当時、同僚と近い将来ダウンロードで音楽が買える時代になるという話をしていて、「でもジャケットも含めて音楽なのでは?」という私の問いかけに「でも、アートワークは純粋にいうと“デザイン”で“音楽”ではないよね」という回答をされてしまい、納得してしまったワケですが、今思えば、これも映画館で映画を観る理由同様、ジャケットからアーティストがこの作品に込めた思いや考えていることを、少しでも理解したいから。という思いのほかならないと思います。
だから、アルバムインタビューも読むわけですな。納得。

ただ、これらは、私は少なからずものを作る仕事をしているから、このような見かたをするわけで、映画ファンや音楽ファンがみんながみんなこう思うわけではないハズです。ま、個人的な意見ということで。

最近は劇場上映での制作費回収は見込めないので、上映中にすでにパッケージの発売が決まっている作品が多いところからみても、今回質問されたような方が近年は多いと思います。昔はテレビで放送されるか映画館でしか画が見られなかったのに、今はレンタルだって、配信だってある。だから、観る人はどんな風に観賞したっていいと思います。

今回の質問のかたは違ったけれど、劇場から足が遠のいている理由に料金の問題はあると思います。
現在の日本の映画1本1,800円は高い。これが仮に500円だったらお客さんは戻ってくるんだろうか。
この手の実験を今後の映画界のためにどこかでやったほうがいいと思うんだけれどなぁ。~大捜査線とか、自衛隊の映画あたりでいかがですか? あ、両作品とも次回作はないんだった! こりゃ失礼。