魅せ方の妙

またあいだがあいてしまった。

今月はあまり出歩かなかったせいもありますが、忙殺されております。
期末が近いと、私たち制作者も忙しくなってきます。

そんな中、先日、ACTシアターで上演されています「テンペスト」を観劇してきました。
ご存知、19世紀末の琉球王朝を舞台にした小説、「テンペスト」の舞台化。
主演は仲間由紀恵さん。
ワキを固めるは、山本耕史さん、生瀬勝久さん、西岡徳馬さん、安田顕さん。演出は、堤幸彦さん。をー。「ケイゾク」つながり!

舞台いっぱいにビジョンを効果的に使った演出は、新感線のソレとは違い、大掛かりなセットを組まずとも十分シーンの雰囲気を感じられるものでした。より勢いや迫力さ、派手さを出すためではなく、あくまでも意味づけ的役割を果たしている印象を受けました。
今後、舞台はこの魅せ方が主流になってくるのでしょうか。ふむ。
とにかく、セットの役割を果たす映像の使い方はとても上手だと感じました。

芝居はというと、ダントツで生瀬さんの一人勝ち。
さすがの一言でしょう。山本さんや安田さんも好演。山本さんの舞台は久しぶりに観たけれど、やっぱり上手だなぁと。だからというわけではありませんが、仲間さんの存在感が若干薄く・・・・。(よい意味で)ずっと一定のテンション感でお芝居する女優さんだという感覚はあったのですが、板の上でもその印象は変わらずでした。真鶴、寧温とも、あえての解釈であの演技なのか否か。寧温はともかく、真鶴はもう少し感情を露にしてほしかったなと個人的感想。

物語はかなりざっくり言うと沖縄の歴史そのもの。“琉球王国”としての誇りをもった登場人物たちが、時代に翻弄されていくお話なのですが、今でも沖縄のかたは、沖縄以外の日本のことを“本土”と言いますし、無意識だとしてもその概念の根底にあるものはこの独立国家の王国精神なのでしょうか。

今年初の観劇。2011年も上質な舞台をたくさん観ていきたいです。
早く新感線ーー!