「さまよう刃」から少年法を考えた
もうじき映画が公開されますが、東野さんの「さまよう刃」を読了。
作者の筆力に改めて圧巻です。フィクションですが個人的にはノンフィクション。
作品の中に登場する、少年たちの薄気味悪さとその親たちの描写がリアルすぎて、途中で気持ち悪くなってしまうほどでした。彼らたちの“悪”がこれでもかというほど表現されていて、読了したあと、少年法について考えない人はいないのではないかと思うほど。
私は犯罪に年齢は関係ないと思っています。大罪を犯した人には、それ相応の社会制裁が加えられて当然だし、人間って本当にバカな生き物だから、ペナルティが大きければそれなりの抑止力は働くものです。いい例が飲酒運転でしょう。
未成年だろうがなんだろうが、殺人などの罪は一生背負っていくもの。
就職ができなくても、一般的な生活ができなくても当然でしょう。それほど人の命を奪ってしまうということは、大きな事柄です。だからこそ、加害者は一生背負わなくてはいけないし、その責任があるのです。そして一生忘れてはいけない。
やっぱり、私は少年法は現代に合わせて改正すべきだと感じています。
狡猾さが身を助けるなんて道徳観を、個人的に持ち合わせていないので。
映画は公開中です。
「さまよう刃」
※個人的意見ですが、どちらが先でもかまいませんが、小説を一度読んでほしいと思っています。
日本語のもつ表現力の威力のすごさを思い知ってください。