孤高の仕事ウーマン、アナ・ウィンター
「プラダを着た悪魔」のモデルになったといわれている、VOGUE編集長、アナ・ウィンターですが、またまた映画に・・・。11月に公開される「The September Issue」、邦題は「ファッションが教えてくれること」
アメリカン・ヴォーグ編集部が、史上最大にぶ厚い「9月号」を発行するまでの過程を描いたドキュメンタリー映画。(資料引用)
完全に、「働きマン」ムービーです。同業者だと、その仕事環境、進めかたにかなり度肝を抜かれますが(台割の部分とか)、でも本来、こういう作りかたが読者にとってはいいのかもなぁとも感じました。
決められた枠の中で、予定調和を展開するよりも、予算とか仁義とか一切無視して、ただひたすら「素敵なもの」「売れるもの」だけを掲載する。そう。ページを作ってから、スタメンを決める方式。監督はモチロン、アナ。まっとうな考えかたです。
映画のほうといえば、雑誌作りの過程でビジネス気質のアナとアーティスト気質のグレイスの意見が当然ぶつかるわけなんですが、そこがこの映画の見所です。←え?
ほんと二人ともプロだから、譲らないワケ(笑)。どっちの意見も「わかるー」と共感できます。
基本は仕事に対する姿勢と達成感が描かれた作品でした。
「プラダ~」のときも思いましたが、私は彼女(アナ)のことそんなに嫌いじゃないんですよねぇ。だってやることやっているし……。ま、自分の上司だったらほんと死んじゃうかもしれないけれど(爆)、でも一度部下になってみたいなぁとも思ったり……。彼女の要求を以上で返してみたいとか思いません? え? ない?(笑)
ここからは予想ですが、アナは金太郎飴みたいな人なんだと思います。ファッションに限らずどんな角度からどんな質問をしても、きっとそこには筋がとおっている。だから今日「NG」出したものが、明日には「OK」になるなんてありえないんじゃないかな。いくら無茶言われたり、厳しかったりしても筋がとおってたり、生き様がカッコイイと、最終的には人って“しょうーがないなー”って思うと思うんです。本当に気分屋の単なるわがままなら、まわりに人が集まってこないと思います。あくまでも個人的意見ですが。
そして、アナ本人は自分の感性を信じている。自信がある。ジャッジできる。そして結果も出す。
ほんと無敵ですな。11月公開です。興味あるかた是非。
↓アメリカ版の予告
http://www.youtube.com/watch?v=Tq4wo4JYy2s&feature=player_embedded