言い切ったねアンタ
今仕事でお付き合いしている相手が会議で言った一言。
「あ、俺、直感、感覚の人だから」
おまけにドヤ顔(笑)。
うっわーー、私、この仕事は最前線イヤ。
なんて思ったことは絶対内緒です。
これはそこになんの根拠や説明がなくとも、人が動く(動かせる)立場だからこその発言ともいえますが、経験上、こういう人がトップの会社は社員が育ってない、育たない場合が多い気がします。
そういえば、元五輪のシンクロコーチだった井村さんにインタビューした際「選手に対して1つだけ絶対に守っていることがあって、今日と明日で言うことを変えない」と言っていたっけ。
話を戻して……WHY?
指揮官は今日と明日で言ってることが違うし、いくら考えてもそこになんの理由もないから、対策のしようがない。
仕事の経験よりも、指揮官のプロファイル能力が高い人が結果を出して評価される。そんな状態で信頼関係なんか築けるわけない。だから仕事をしたい人はやめていっちゃうんでしょう。だって魅力感じないものね。もちろん指揮官の好みを把握していくことも仕事のひとつだけれど、間違ってもそれはメインストリームの業務じゃない。※あ、広告代理店の営業さんはこのプロファイルが仕事なのでそういう人は除外。
正直仕事は、ある程度経験積めばだれだってそこそこできるようになりますが、責任感とか思いやりは性分であり、キャリアではどうにもならない。言ってしまえば生まれ育った環境に関わること。これをもともと持っているかいないかは雲泥の差だといろいろな現場を見て感じます。
私は新人を見る際、正直スキルなんてどうでもよくて、部屋に入ってくるときと出て行くときしか見てません。
扉のあけかた、挨拶の仕方、椅子の座りかた、扉の閉めかた。これで十分。
付け焼刃かどうかも、動作を見ていたらすぐわかる。
これらが私のジャッジ的に合格だと、ほぼ100%の確率でその後のその人の仕事の仕方とシンクロします。ハズレなしよ。
って、私が一緒に働きたいって思う人という意味ですが。
こういう人はちゃんと挨拶もできるし、電話もすぐとる。自分のことだけしかやらないとかそんなこともしない。
だから気持ちよく一緒に仕事していける。あと、こういう人は、ちゃんと人の話をきくし仕事の覚えも早いから、結果仕事のできる人に育っていきますね。
ま、私が言ってることも直接の業務とは異なると思うんですが、だいたいベストセラーといわれる(自己啓発的な)ビジネス書に書いてあることはすべて母親から教わったことばかりじゃん、なんて思っているので、あながち人を見る目の的ははずしていないと思います。
で、結局何が言いたいかといいますと、立場はどうであれ「俺は感覚の人間だから」なんてドヤ顔で言うことじゃねーよ。ってことです。