初山別天文台

昔「白線流し」というテレビドラマがあり、そのスペシャルで主人公が勤務していたという設定で登場したのが、北海道のしょさんべつ天文台でした。

ここしょさんべつ天文台では星に好きな名前を付けられるという、「マイスターズシステム」というサービスを行っています。
実際ドラマの中でも、主人公が仲間たちの名前をつけた星をプレゼントしたというエピソードが描かれています。

※もちろん、星の所有が公式に認められたり、つけた名前が学術的に認められたりすることはありません。けれど、初山別村においては、その星はまぎれもなくその人の星として、星の名前とともに永遠に登録・保管されます。(サイトより引用)

このシステムを利用する人のサイドストーリーって本当にいろいろとあると思うんですよ。結婚記念、子供に、卒業記念に……。また、そういう機会だからこそ、このサービスを利用したとも言えると思うんで。

そんな私もここで、2つ星を登録しています。
そのおかげで、先日「綺羅星列伝」という冊子が我が家に届きました。

いきなり天文台から届いたので、びっくりしましたが、その冊子はこのシステムを利用した人がどんな思いで星に名前をつけたのか・・・・がたくさん書かれていました。
そこには本当に“人生ドラマ”とでもいうべき、人の思いがリアルに綴られてありました。
まじりっけのない誰かが誰かを思う気持ちってこんなに威力あったのか、と改めて実感。
ダサイけれど、あえて言うならば、みんなどこかにこういう気持ちを持っているのに、どうして世の中こんなに世知辛いんだろうなぁと思わずにいられないほどでした。

また、この冊子に同封されていた天文台からの一文もぐっときました。

「いつかみなさんの思いを1冊の本にしたかったんですが、お金がなくてできませんでした。でも今年、こうして1冊にまとめることができました。何年もかかってしまい、本当にすみませんでした・・・・みなさんから寄せられるお手紙で、正直何度も泣きました・・・・」

うまく言えないのですが、冊子につまっているような感情・気持ちに包まれて、人生を送りたいなぁ。