山下書店よ永遠なれ
そういえば、19日で渋谷(東口)の「山下書店」が閉店となってしまいました。どうやら副都心の開通にともなう、地域再開発のためらしいです。
ここは、スカパーやレコードメーカー取材の帰り、何度も利用させてもらってたお店でした。
昔は24時間だったこともあり、新人の頃はABCの次にお使いにいった書店でもあります。
なんだかなぁと、物思いにふけっておりましたら、急に「古本屋の女房」を再読したくなりました。
※著者の田中栞さんが古本屋の女房になったきっかけが、渋谷の山下書店なんですよ。
(田中さんは、この店が山下書店になる前、まだ渋谷書店と呼ばれていた昭和54年にここでバイトを始めご主人に出会ったそうです)
そしてあらためて現在の古本屋事情を少し考察してみました。
先日のYOHANショックの記憶も新しいけれど、結果、ABCの支援をブックオフがしているという話がなんだか面白い。どうやら水面下でブックオフはABCを買収しようとしていたらしいので。
ま、ブックオフの目的はわかりやすくて、出版社とのコネを作りたい&MD能力の2つだろうけれど、この先どうなるんだろうな。出版社のブックオフ嫌いは尋常じゃないものなぁ。ゴマブックスとか比較的新しい版元は仲良しにしているみたいですが。
要は、ブックオフ的には出版社に返品で戻ってきてしまった在庫を断裁処分するぐらいなら、買い取るので新古本としてブックオフの流通網にのせませんか? ということと、105円でも売れず、しかも大量に持ち込まれている「脳内革命」「ダンボール中学生」などをブックオフでどう売るか。ってことのノウハウがほしいってことなんですが。
なので、ABCに人を投入して「提案して売る」ノウハウを身につけて、伸び悩むブックオフの既存店のテコ入れを考えているんじゃないかな。と個人的には思っています。
さて、いかに。
出版社も、万引きされる→古本屋で換金される みたいな図式で、ブックオフみたいな古本屋に嫌悪感を抱くのは仕方ないけれど、それをふまえたうえで、何をするかできるかを、改めて考える必要があると思うなぁ。