In seven years
同時多発テロ。
七年前の今日です。
当時、私の友人も現場近くに住んでおり、連絡が取れるまで不安だったことが今でも鮮明に思い出されます。
もう二度と同じ過ちが起こらないことを。
世界中の戦争がなくなることを。
七年たった今日、夜のニュースでこの話題を取り上げるところはどこだろう。
この事件の事実、恐怖、残酷さは絶対に薄まってはいけないこと。
総裁選も大事だけれど、9.11は、忘れちゃいけない。
正直、総裁選なんかより、こちらのほうが今日、この日に放送する意味があるニュースに思えてならない。
「アブナイが薄まってきている」と、元上司が自身のblogのコラムで書いていたけれど、本当にそのとおりだと思う。消費者金融やパチンコ(の台)のCMがゴールデンで流れたり。本来ならば“なんとなく手をだしちゃいけない”的な危険性をはらんだものなのに、CMを見る限り、ひどく軽い。
なんか、こういう感覚と、私が今感じている9.11のニュースのあり方が似ているように思えてたので書いてみました。
ちなみに、私が視聴している朝のTV番組や今現在までのラジオ番組(J-WAVE)にて、9.11の話題に触れた番組はまだ、ない。
要は、薄まってるんだと思う。本当は金も失い、家族も失い、身も心もボロボロになる場所なのに、そういう雰囲気だと素人さんが来ないから、「はい、いらっしゃいませ(だみ声で)、じゃんじゃんバリバリお出しください」とか言わずに、かわいい女の子を店員にして、トランスかけて、ドル箱を運んでやり、タバコも持ってきてやる。危険な雰囲気を薄めておいて、フツーの奥さんも客にしている。こういうのって本当に危険だと思う。
消費者金融とか風俗店もまったく同じ。ティッシュ配りのお姉さんがかわいくたって、チワワがスキーしてたって、延滞したら管理部の恐いオヤジからキッツイ取り立てを食らうのに、会社にだってガンガン電話かかるのに、そんな危なさが全部、薄まっている。昔の消費者金融はドアを開けるのさえ本当に恐かった。店長はみんなパンチパーマだった。風俗なんて生きて出られただけでもラッキーという感じで、なんどボラれたかわからない。そんな危なさが危なさとして目に見えなくなっているいまは、本当にアブナイ。
ZONOコラム 「アブナイが薄まっている」より引用