力量の限界で考えること
私が最初にお世話になった編プロ時代に、勉強で知り合った某出版社の会長さんが教えてくれた一言。
フリーになり、ある程度仕事が選べるようになったときのヒントってことで、教えてくれました。
仕事の依頼がパンパンで、どーにもこうにも物理的に無理というような状況ではないときにふられた案件をどう処理するか。
「頼まれた話を、自分が頼む話に変換してみる」。
と、教えてくれました。
発想の転換ですね。
この話、以前、イトイ新聞でも読んだので、結構業界的には浸透している話なのかもしれないなぁ。
たとえば、「海賊船について1冊本作ってみませんか?」というオファーがあったとしよう。
これを依頼される、から依頼する、にシフトしてみる。
「自分からその本を作りたいとお願いできるか」。
これが、「頼まれた話を、自分が頼む話に変換してみる」ということ。
イトイさんも言っていたけれど、こういう発想にシフトすると、仕事を断る数が増えると思うんですよ。
だから本当に自分が有名になったときに、この教え? が有効になってくるんでしょうけれど、今の私には、必要ないかなぁって感じです。
21歳くらいの頃、全く意味わからなかった言葉だけれど、いつのまにか理解できるようになってましたね。
私も大人になりました。
この手の発想の転換はとても大事なので、いろいろ応用しています。