先生という仕事
タイムリーな出来事なんですが、石田衣良さんの「5年3組リョウタ組」を読了。
そして今晩、ダウンタウンの濱ちゃん主演で、学校を題材にしたドラマがオンエアされました。
これは実在する今村先生がモデル。
「5年3組リョウタ組」の中で養護学校でのくだりがあるのですが、そこで石田さんは養護学校の先生にこんなことを言わせています。
「ここでは教育の理想どおりだからな。テストの出来で子供たちに優劣をつけることもない。平等で民主的な教育運営ができるのさ」
「俺はときどき不思議に思うよ。なんのためにあの子たちに授業なんかうけさせているんだろう。って。働くことも難しい、読み書きだってあやしい、それどころか大人になることさえ期待できないかもしれない。それなのになんで学校が必要なんだろう」
「俺は8月に生徒の葬式に4回も行った(中略)教師にできることなんて親と一緒に泣いてやることしかできない」
『5年3組リョウタ組』
石田さんがこのお話を書けたのは、きっとご自身にお子さんが生まれてこのくらいの歳になったからだと思うんです。
私は親になったことがないので、親の根っこの部分までは理解できていないかもしれませんが、この養護学校の先生が言ったことは、痛烈に刺さりました。なぜなら私も実習中そんなことばかり考えていたからです。