「レインマン」

金曜日、パルコ劇場にて椎名さんと橋爪さんの「レインマン」を鑑賞。もちろんお話はダスティ・ホフマンとトム・クルーズで有名な「レインマン」です。
舞台「レインマン」は再演作品なのですが、私は初見でした。
パルコ劇場のハコの作りにもよるんですが、あのくらいのハコで見るお芝居だなぁと感じました。青山劇場じゃダメなんです。なんなら三軒茶屋のシアタートラムとか。2人が演じる温かい空気が客席にいきわたるハコでないと意味ないよなぁと個人的に感じました。
フライヤーなどには“感動大作!”“涙した”など、ものすごいアオリフレーズが踊っておりますが、私は泣きませんでした。
どちらかというと涙を流して感動というより、心が温かくなり、とても幸せな気分です。
それは私にとって自閉症という病気が身近であることにも原因があるのかもしれませんが、劇中で笑いが起こるところでも笑えなかった部分があったし、この感覚の違いはどうにもこうにも上手く伝えられないです。
じんわり心に響く、そんなお芝居でした。

私、椎名さんは「ベント」で1度観たきり、橋爪さんはテレビの赤かぶとか京都迷宮の杉浦さんのイメージでして(苦笑)舞台では初でした。もう杉浦さんが、いやいや橋爪さんが好演でして! やはり実力派の役者さんだなぁと。あのゆるい感じがたまらなく素敵で、特に間のとりかたは本当に神業のように見えました。椎名さんは正直、よくわからなかったです。すっとした役者さんだなぁというイメージが個人的にあったのですが、そのイメージはあいも変わらずでした。イケパラで一躍人気になった紺野まひるさんも出演してらしたのですが、こちらもまだよくわからないなぁ。という感じでして……。
個人の演技スキルを堪能というより、このお芝居はあの空気と板から放たれる温かい雰囲気を存分に味わう、そんな作品でした。

お声かけいただきましたKさん。本当にありがとうございました。