走り続けること
ご自身もこの一冊を「メモワール」といわれているので、そういう位置づけでいい本です。
33歳から走ることをはじめた村上氏。以来30年間それを続けているそうです。
タイトルのとおり、走ることをテーマに書いている本ですが、それを創作につなげて書いてあります。
物をつくることを仕事にしている人は、すべての事柄をソレに置き換えて読むこともできるので、なかなか興味深いです。そして特筆すべきは、走ることと平行して語られている誰しもが直面する「老いる」ということを受け入れ、そこをしっかり書いているところですね。
誰かも言っていましたが、「こんなこと思いながら書いて(走って)きたのかぁ」って感じです。
達成すること、歩みをゆるめないこと、楽しむこと。その意味と大切さを実感できた一冊でした。
仕事のこととかでもんもんしている人に、ぜひすすめたい!