想い十人十色
小さい頃「子供なんだから」といわれたり「子供のくせに」といわれたり、その場その場で、自分の立ち位置が変化していたことを、なんとなく肌で感じていました。
大人になった今も、それはあまり変わらなくて――。
管轄外のことを聞かれると「それは編集の仕事でしょ」といわれ、都合の悪い意見を言われると「編集者なんだから(だまっていて)」といわれることが、先日起こりました>広告
なんだそれ。
いや、さまざまな雑用をこなすのも編集者の仕事だったりするので、それはいいんですけれど、でも便利屋では決してないので、そこを間違えてもらっちゃー困るぜ、お兄さん。って感じで。
自分の思うように私たちを動かしたいのなら、まずは、私たちを納得させて欲しいです。思いつきとか、翌日に変わってしまうような気分で、いろいろな人たちを動かさないでいただきたい。
多分こうなるのは、発言者は実際に手を動かさないため、自分の意見に付随する業務を描けないからです。
しかし編集者たちは、企画を立てている時点で次の業務、というかゴールまでの作業フローを描けるんですよね。ま、これは経験っていうものもあるかもしれませんが。
よって、この納期では無理です、とか、責任がもてません。ということになるんですが、相手としては、何で出来ないのかがわからないわけですね。そりゃーそうです。どんな作業が発生してどのくらいの人が関わって、というのが全く頭の中にないんですもの。
たとえば、見開き2Pあったとしましょう。
「オキナワすきーー。オキナワのページやるーー。」から始まり、DFSで最新のバッグや時計を紹介してぇ、泡盛、ビーチ、ちゅら海水族館もいれたいー。って。どんなページやねん(爆笑)。
こんなの企画じゃねぇんだよ。何が言いたいページがさっぱりわからん。そして絶対にページに収まらない。趣味でやってくれ。頼む。
っていうか、最近この手の人多すぎるんですが、これも時代なんでしょうか。同じ話を友人たちからもたくさん聞くので、何かが業界でも変わってきてきるんでしょうね。
なんか最近活性酸素が溜まっている気がしてなりません。
仕事と直接関係ない精神の磨耗は、不毛です。