3枚目にして1枚目?

東京事変のNEWアルバム『娯楽(バラエティ)』が、格好よすぎて、CDを投げつけたくなるほどです。

先行でシングルカットされた「キラーチューン」を聴いて思ったのが、楽曲構成はJAZZコードの鍵盤やベースラインなんだけど、そこに鬼難しいギターの音が乗ってる。けれど、軽いんです(笑)←ここ重要。この楽曲のコピーは素人ではほぼ不可能でしょうね。でも楽曲はものすごくポップ。それでいて、タイトルが「キラーチューン」ときたもんだ。←誰? 

聴きおわって、あぁ、東京事変ってコレがやりたかったのね。って感じました。
楽曲はものすごく難しいけれど、あくまでも音楽はポップであり娯楽。わかる人はどこがスゴイかはすぐわかるだろうし、わかってくれたらうれしいけれど、別にそれをわかってもらえなくてもかまわない。楽しんでくれたら。だって音楽って“娯楽”なんだから。そんな東京事変の核が見えたんですよね。

「キラーチューン」を聴いたとき、興奮のあまり、事変をよく書いているライターさんに電話をしてしまい、あふれ出る自分の楽曲に対する感情を吐露してしまいましたよ(爆)。迷惑な話です(笑)。
ちょうどオフィシャルのインタビューを先日終えたばかりだということで、メンバーも同じこと言ってたし、俺も同じこと思ったよ。と一言。そこからしばし、音楽談義をして電話を切りましたが、どうしてもどうしても、事変の到達話をもっとたくさんの人に伝えたくて。この格好よさを伝えたくて。でもまだ発売日前だから、誰にもいえなくて……。と、当時、ものすごい葛藤と戦っておりました。
バカです。

そんなこんなで、彼らのアルバムが発売されました。
事変の心意気が詰まった一枚です。個人的に、事変の中ではこの一枚が好きになりそうです。
楽曲・アルバムタイトル。すべてにおいて、格好よすぎるんです。
そして、インタビューを読んで納得。私には確認作業でしたが、東京事変、三枚目にしてデビューです。

椎名:私は子供の頃から、テレビを付けてもやってないような音楽ばっかり好きだったから、それはしょうがないというか、反骨的な気持ちはずっとありますね。ただ、そうは言っても、リスナーの方にはただただ楽しんで聴いて頂ければいいなと思います。(オフィシャルインタビューより)

EMIヴァージン オフィシャルインタビュー第3弾