「こち亀」はおもちゃ箱

面白くて一気に読んでしまいました。
みなさんにおなじみの鮫島(新宿鮫)×両津勘吉、マコト(IWGP)×両津勘吉、南極夏彦×両津勘吉、東野圭吾さんが書く両津勘吉……。
同じキャラクターを使って、さまざまな作家さん(7人)が織り成す、「こち亀」サイドストーリー集です。
※どうせなら京極堂を出したらよかったのに、って思いましたが、読んで納得。

もともとは「週刊プレイボーイ」で連載していたものがまとまった一冊ですが、まずこれは企画にアッパレ。くくりは確固たるオリジナリティをもったキャラクター“両津勘吉”のみ。
それぞれ作家さんの代表作品のテイストの中でも、両さんはちゃんと両さんで。
これってすごいことです。どんなメロディでも山下達郎さんが歌えば、それは山下さんの曲のように聴こえてしまうような、オンリーワンの存在感です。

こういうキャラクターを作った秋本さんは、やはり偉大です。

※「こち亀」をまったく知らない人は残念ながら楽しさ半減だとはおもいますので、あしからず。