新年度

移動中の電車の社内に、フレッシュマンをみかける頃になりました。
いかにもスーツに“着られている”感アリアリの男の子(あえての「子」)や上京したてほやほやな感じが漂う大学生の女の子など、これから彼らたちの先にある未来が、明るいものでありますように、と人さまのお子さんなのに願ってやみません。
これから何度も挫折を味わったり、仕事や学ぶことの面白さが待っているのだなぁと想像すると、待ち構えている挫折さえちょっぴりうらやましくもあります。

失敗や挫折は確実にメンタルトレーニングになります。
何があっても自分にとって大切なものを守ったり貫いたり実行したりしていくには、それなりの覚悟と力が必要です。

先日友人から「最近、自分にしかできない仕事をしたいという新人が多い」という話を聞いて、世の中にはそんなものはない。ということを、どのタイミングで理解するか、がとても大事とだいう結論に達しました。
確かに自分が抜けたら困るプロジェクトや業務はあると思います。しかし、それは“それをこなす能力がある人”が必要なだけでって、個人の“自分”を必要とされているわけではありません。あたりまえといったらそれまでですが、本分は仕事。業務を円滑に進めるために、“その人のキャラクター性”も大いに関係する場面はありますが、それだって同じようなことができる人がいたら、それでいい。自分と同等の雰囲気を出してくれる人が別にいたら、それはそれでいいのです。
これは大きな組織であればあるほど、いえると思います。
そもそも大企業ならば、自分が抜けただけでガタガタになるようなチーム編成は問題外ですよね。

自分にしかできない仕事。

私たちの仕事もそのように見られがちですが、私のかわりなんていくらでもいるし、またそうでなければいけないと思っています。
自分にしかできない仕事を目標に見据えるのではなく、自分がやりたいことをやれる力をつけた仕事人になろうじゃないですか!