『好きだ、』
本日も映画DAY。
もう止まりません。本日は『好きだ、』を鑑賞。
ものすごくいい映画でした。
澄んでいて、キレイなラブストーリー。
人を好きになったり、苦しくなったりって、やっぱり“静”の感情なんだなぁと、改めて。
映像から主人公2人の距離感、2人のあいだにある空気の流れ、匂いまでがガッツリ伝わります。
ザワっとくる風さえも……。
私は余計な説明が一切ない映画が好きなので、たいがい暗い、というか静かな(セリフが極端に少ない)作品に心をもっていかれます。
そのほうが映像や物語に集中できるし、個人的に映像と平行して流される情報量が多いと、脳がついていかないだけかもしれません。
個人的に映画では状況や感情をセリフで説明してほしくないのです。映像で見せてほしいと思っています。
さて、この1本も、ものすごく静かです。登場人物もセリフも少ない。“わかっている”そぎ落とし手法です。
作品としては、映像によるいろいろな伏線があり、すべてにそのアンサーがあります。見落とし注意です。
フィルムの感じは長尾監督の『さヾなみ 』に似ていますが、石川さんのほうが若干明るいかなぁ。と。早く他の作品が観たい監督さんです。石川監督ってCM畑の方だったのですね。ふむ。
今宵も上質。幸せです。
助けてください、とか大声で叫んでる場合じゃないんですよ。
人を愛しいと思う気持ちって、もっと静かなものですよ。やっぱり。