料理とロックと写真と
とある制作物を見ておりまして、時間がないとか、予算がない大人の事情があるとかを読者に感じさせてはいけないなぁと改めて思った次第ですが、コレ、なかなか難しいですよね。
予算がない場合は、もうアイデアしか勝負するところがないわけで、これと、時間との勝負とを、どこで折り合いをつけるかが、絶妙な編集者のさじ加減になってきます。
※制約があったほうが案外燃えません? そんな風に思われないよう、いいもの出してやる。って。←くだらん負けず嫌い精神がこういうところに出ますね(笑)。
私はアーティストさんたちの撮影やインタビューをするとき、かならず思っていることが2点あります。
それは・・・
・私よりもファンの人のほうが撮影対象者をたくさん見ている
・どんなものをそのアーティストに求めているか
です。
音楽雑誌も悲しいかな、写真目的で購入されるかたが大半ですので、撮りおろしは必須。
そこで、さて、今回はどんな風に撮影しようかな。と思うわけです。
日々いろいろな雑誌を見て研究もしていますが(あ、このポーズ、ロケーション、質感いいな、あの人をこんな風に撮影したらどうだろうなど……)、最近はファンの方が作られているblogなどを拝見して、ヒントをいただくことも多々あります。中には、私たちが思いつかない視点での意見があり、目からウロコです。
そのときできる限りのチカラを出して、その人のことを思って仕事をしたら、それはきっと読者の方には伝わるって、私は結構信じているので、現場では何年たってもいっぱいいっぱいです(笑)。
#もちろん、私たちはベーシックな撮影、編集知識があってこそですので、上にのっかる技術やサービスはどうでもなるという意味ですので、決してでたらめに撮影したり、デザインしたり、原稿書いたりはしてないですよ。
個人的に作品の手離れはいいほうなので、世の中に出てしまったものは、「どうぞ、みなさん評価してください」ってノリです。いいも悪いも、もうみなさま次第。
そんな感じです。
以前、.comの対談で「みんなにいいって思われるのを作るのは無理」という風に春畑さんは語っていたのですが、これは、どうせ無理だから、じゃぁ、自分の好きなことだけをやる。って意味では決してないのです。
より望まれているものを提供する。
ということがもう大前提の意見ですので、お間違いのないよう、お願い致します。
#個人的には、もう春畑さんは『好きなことだけしかやらない』っていってもいい人だと思っております。
なぜなら、アーティストだからです。そして誰しもがなれるわけではないってことも、周知の事実です。
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あ、料理撮影の話をしようと思ったのに・・・これはまた次回ですわ。