労働者M
シアターコクーンにて、堤さん、小泉さんら出演の『労働者M』を観劇。
観劇前に役者2名が前説風のプロローグを。キーワードは“欠損”。
意図的に重要なセリフが無音になる場面があります。私個人の感想は、あえて言う必要性もない言葉をあえて発しない。という演出に見えましたが……。
物語そのものは、映画『パルプフィクション』並の演出、時間軸、空間が縦横に入り組んだ、SF喜劇、とフライヤーにウソなしの作品でしたね。
同じセットを使っての、全く異なる時間軸、空間の見せ方は秀逸でした。
ときには、同じセットの上手、下手で同時に物語がすすんでいるシーンなどもあり……。
照明の差だけはないでしょうが、私には違和感なくスッっと自然に2本のお話が独立して入り込め、見やすかったですが。
最後は不条理劇か? とも思いましたが、どうなんでしょうか?
コクーンは昨年、蜷川イヤーだったのですが、今年の蜷川さんは松本潤くんを起用して「白夜の女騎士(ワルキューレ)」を上演予定。脚本は野田さんだそうで。
ゴッソリフライヤーをもらい、観劇したい舞台が目白押し。
吟味せねば。
#ちなみに本日はTVカメラも入っていたにもかかわらず、機材トラブルにより中断というサプライズが!
堤さん、松尾さん、小泉さんなどのアドリブの絡みはお得感アリでした。
ぜひともDVDの特典にしていただきたいものです。