蜷川にうなる。

仕事が早く終われないのなら、休んででも行くべき舞台の日。
ようやく今日でした。


「幻に心もそぞろ狂おしのわれら将門」

近々の蜷川作品では唐沢氏と小雪氏の映画、「嗤う伊右衛門」以来。
この映画もかなり秀逸でしたが、本日のこの舞台も、それはそれは素晴らしかったです。

今日はちょうど中日にあたることもあり、芝居の完成度はかなり高い。かなり特徴のあるセットにもかかわらず、演技が負けていませんでした。
中でも照明のセンスはもう、言葉に言い表せないですな。あんな光の使い方をする蜷川氏はやっぱり“世界の蜷川”です。
個人的には最終幕より2つ前あたりで出てくるセットに一目ぼれ。
ひとつひとつが緻密に計算されていて、感動すら覚えました。
中でも、殺陣の8つの刃の角度がすべて左右対角、数度の狂いもなかった演技にただただ脱帽。
普段は新感線のような“お笑い系”メインの私ですが、たまには、どーんとくるものもいいですな。

こういう作品を見たあと、必ず思うのが、チケットの値段。
「もっとみんなが気楽に見られる値段にすればいいのに」
と。

いい気を頂いてきました。

あ、堤さんももちろんよかったです。
期待を裏切らない方です。

そういえば以前、上川氏で演った「天保12年のシェイクスピア」が再演されるそうな。
演出は蜷川氏、音楽は宇崎竜童氏。
誰が主役かなぁ。ワクワク。9月にBunkamura。

メモ:::
取材、素材おくる。原稿、企画