本当の意味での優しさ

他人にとってはくだらないことでも、自分にとってはものすごく大事なことだったり、自分にとっては大切なものでなくても、他人にはものすごく大切なものだったり。
そんなことは世の常です。
だからこそ、人とのあいだに摩擦が起き、そして相手を理解しようという努力がいる。いや、努力じゃないな。思いやりや優しさ。
毎日毎日、いろいろな優しさが私たちの人間関係を支えている。
最近、仕事がたてこんでいて、ふとしたときにそんなことを考えていた。

多分、それぞれの仕事に、ポジションに甘んぜず、少しでも相手を思いやれたのなら、この時間は必要ないのにな。と思う打ち合わせが多かったからだと思う。

本当の優しさ。

これを持っているひとは、意外に少ない。
そして、その意味をわかる人も、少ない。

優しいということは、ものすごく強いということ。

「忙しいときほど、人に優しくあれ」

こう教えてくれた某編集長。若い頃にステキな人と出会えてよかった。この年になって、改めてその言葉の意味をかみ締めている。

編集長は本当の優しさを持っていた人だった。