人からつながるストーリー
この仕事を始めてから、数えきれないかたたちと名刺を交換しながらお仕事させていただいています。
1度だけのかたもいらっしゃれば、その1回がきっかけで次のお仕事につながることも多く、そのたびに人の縁とは不思議なものなり。なんて思っております。
業界は狭い。
なんて言葉もよく聞かれるのですが、まさにそのとおりで、はじめましてのかたと共通の知りあいがいたり。
年々その確率も多くなっている気がします。
先日も、ものすごくびっくりするほどのニアミスをかまして、当人同士がびっくりしまくりました。
なんか不思議なもので、こういうのがわかった途端、一気に打ち解けたり。
そんなもんです。
ここ数年、自分自身が書く仕事という立ち位置より、トータル的に動かすお仕事の割合が増えていると感じています。年齢もあるんでしょうが、編集者というよりプランナーとしてのご依頼が増えてきているように思います。
実はこういう働き方は自分の思うところと異なってきていて、軌道修正をしなくてはと思うのですが、先輩たちかたらは「そういうことを求められている=評価されている んだから、やれるならやったほうがいい」っていうアドバイスも頂きました。
そんなもんなのかなーと、思いながらお仕事してますが、自分自身のことになると、やっぱりわからないもんです。評価は自分でするもんじゃないですしね。
まぁ、そんな中、私に決定的に欠けているのは人材育成の能力でしょうか。
これに関しても友人や先輩たちからは「別にいいんじゃない?」って言われ続けていて、ま、いっかとか思っている自分がいます。
弟子をとっているわけでもないし、後輩がいるわけでもないので、技術などを伝えていく必要性がないからかもしれないこともありますが、大きいのは、自分もまだまだ修行中ですからね。
一人でも食べていけるように。と思っても、その人達がずっと組織で働いていくならば、技術より処世術のほうが大事だったりするし、そこはまぁ、人それぞれ。同士や友人ならともかく、他所の、もっといえばクライアント様の社員さんの場合もありますしね。そんなかたがたを育てるなんて、おこがましすぎますわ。
やっぱり自力で切り拓いている人に魅力を感じるし、続けている人を尊敬します。
それは、その人達のそこまでの苦労がわかるから。
そして自分は自己完結できる自由が好きです。もちろん自由とは責任のことでもありますので、それも引き受けながら今後も精進していきたい次第。
時間は24時間。あと何回大事な人と食事をしたり旅行に行ったりできるんだろう。
そう考えたら、急にリアルになりました。
だからこそ、毎日のワンチャンスや出会いを大事にし、いつでも爪を研いでおきたいですな。
やっぱり仕事は自分のためにするもんです。
無事校了
連休前に大きな山がひとつ片付きました。無事に。
完成後、あーでもない、こーでもないと、いろいろ思うところがあるのはこの仕事の常ですが、心を込めて制作させていただきました。今回もありがとうございました>関係者様
本当に今回は時間との勝負。半日でも予定がずれたらアウト。
久しぶりに校了日、ドキドキしました。
いやー、こんな緊張感いらんわッ!(笑)
でもまぁ、無事校了できてよかったです。
制作期間が長いからといって、いいものが作れるわけじゃない。
その逆もしかり。
今回もたくさんの先輩たちに助けていただきながら、勉強させていただきました。
ありがとうございました。
こういう気持ちが好きで、もう1回、もう1回って思っているうちに、こんな歳になってしまったわけなんですが、でも、きっとみんなもそうなんじゃないのかなぁと最近改めて思っています。
志が高い人同士とのお仕事は、本当に襟が正されます。
次の現場も頑張っていこー!
お疲れ様でした! 打ちあがりましょう(笑)
あの丘をこえて
毎度のことですが、出版、編集業界には【GW進行】というものが存在し、連休は印刷所がお休みになるため、いつもより入稿の進行スケジュールが早まります。
そんな中、連休前に大きな戦を2本やっつけることになり、関係各所の協力を仰ぎまくって、なんとか無事ゴールが見えてきたところ。
このまま事故なく、発売されますように……。
そんな中、落語に続く、例のドラマCD企画第二弾の情報が解禁になりました。公式サイトはこちら>>『Two of Us』
今回は聾唖のパティシエが主人公の切ない大人向けのラブストーリーです。
昨今の完全看護型の制作物とは対局にある(笑)、説明不足のドラマCDです。
発売は7月20日です。まだ先ですが、皆様よろしくお願い致しますm(__)m
先日、この収録があったのですが、やっぱりインタビューがとても面白かったな。
今回も原稿を書いたのでお時間あればぜひに。
やっぱり声優業の皆様にはもっと掘り下げて仕事の話しを聞いてみたい。それにはまずは私がもっと修行しなければならんのですけどね。
世間ではもうGWというヤツなんですね(笑)。昨日ものすごく道が渋滞していて理解しました。
Hands Of GOD
今夜はSALTこと、塩谷哲さんのライブへ。なんと、SALT BANDとしては10年ぶり。うわー。そんな前なのかぁ・・・。以前はブッチャーさんがいらしたときで、幸運にも私はそのライブを見ています。いろいろ思い出しました。
さて、
今回は“SUPER SALT BAND”として。
最終日ということもあり、会場は満員御礼。塩谷さんにゆかりの深いアーティストのかたも大勢おみえになっておりましたわ。なかでも、なんと小曽根さんは塩谷さんに呼び込まれ(笑)、一曲、連弾。
一流ミュージシャンたちの今宵限りのインプロヴィゼーションの応酬。
なんて贅沢な音空間。
まさか今夜小曽根さんのプレイを拝聴できるなんてゆめゆめ思っていなかったから余計。
塩谷さんと小曽根さんといえば、以前『デュエット』というアルバムを、両者名義でそれぞれ1枚ずつリリースしており、これまた素晴らしい作品なのですが、そのときのライブを彷彿させてくれました。
芳醇な音に包まれたあの時間は、うっとり以外ないですね。
セットリストは『SALT3』『88』からが多かったかな。来年はSUPER SALT BANDとしてアルバムをリリースするそうで、こちらも楽しみです。またライブで聴けると思うと、今から期待ふくらみまくりです。
今宵のあの時間もすでに過去のもの。
これからも記憶に残る音をできる限り体感していきたいものです。
それにしてもステキな音たちでした。
また、友人とも素敵な時間を過ごせました。ありがとーー。
【備忘録】ロケハン、デザイン、構成案、国会図書館
サムササイさんですか?
blogで書くことではないこと、充分承知ですが、本日は個人的なことを書かせてください。
先日、仕事で大変お世話になっていた方が急逝しました。
まだ全然実感というか現実じゃなくて。
気持ちがついていきません。
一度書かないと前に進めないと思い、書き記します。
私にはこの仕事を目指したきっかけがあり、目標? がありました。
その目標を実現させてくれたのが、ほかでもないこのかたでした。
「仕事はいつでもワンチャンス」
フリーであれば、これは痛感するフレーズです。
オファーがあっても、その仕事でポカをしたら、次は二度とない。
だからいつでも本気です。
まだ全然恩返しできていませんでした。ここからだったのに。
やっぱりまだうまく言葉にできなくて。
それでも仕事はやってくる。
ただただ無念です。
昨年最後に打ち上げでみんなで撮ったポラが最後の写真。
でもこのポラはみんな本当に楽しそうに写っている。
このチームでは私は一番下っ端ですが、それが心地よくて。
緊張もしますが、すごく安心しちゃうんですよね。みなさんに守られているからだと思いますが。
まだそこから抜けだせません。
それほど私にとっては大きなおおきな存在のかたでした。
ご冥福を・・・と言わなければいけないのですが、まだあと少しだけ、少しだけ時間がかかりそうです。
アコヤ貝と武闘派と少女漫画
先日、某物流会社のコーポレイトサイト全面リニューアルにともない、各事業部の皆様にインタビューのご協力をいただきました。やはり現場のリアルな声は力があります。物流、モノを運ぶ(国内&国際)仕事はドラマだなぁ。むちゃくちゃ楽しかったです。ライターの野々下さんとも久しぶりの現場だったし、カメラは安心の巨匠海老ちゃんだし。今から完成が楽しみです。中でも、「アコヤ貝」のエピソードは最強に格好よかったです。男のドラマです。また完成しましたらお知らせさせていただければ幸い。
そして珍しく、公開すぐに「シャーロックホームズ シャドウゲーム」を観賞。前作より小気味いいテンポと相変わらず洗練された洒脱な会話&台詞で楽しめました。個人的にはガイ・リッチー監督の武闘派のホームズ解釈は好み。ロバート・ダウニーJrのホームズも、この二作目で確立された感アリ。犯人が最初からわかってる状態で物語が進む、古畑、ガリレオなどでおなじみの手法ですが、ラストの伏線回収手法は圧巻。そして粋なエンデイング。前作を見ていない方でも楽しめますが、個人的には観られてから劇場に行くことをオススメしたい作品です。
さて、最後の話題は少女漫画。仕事の合間に本屋をはしごしてゲットしてきました。そんな戦利品の一部。
「毎日君に恋してる」/山田こもも
久しぶりに【THE 少女漫画】が読みたくて何冊か買い漁ったもののひとつですが、もう120%期待どおり、大満足でございました。主人公の彼氏(になる)、暁センパイがステキすぎて、高校生だということを一瞬どころか読了まで忘れていました(笑)。何がそんなに惹かれたのかと言いますと、彼がもつ圧倒的な寂しさ&彼の人の好きになりかたですね。通常の少女漫画の世界観ではわかりにくい告白&表現方法だとは思うのですが、ここは大人だからこそ共感できたのかもしれません。女子高生とかどうなんだろうか? 訊いてみたいトコロ。
とまぁ、そんなこんなで漫画とは言え、高校生にトキメクのは個人的にヤバイんじゃないのかと自戒の念を込めて記しておきます。
泣きました
昨年から仕事のこともあり、アニメ作品を結構な割合で鑑賞する機会が増えました。
そんな中、個人的に好きな作品もできました。それが今テレビ東京でオンエアされている「夏目友人帳」というものです。もうシリーズも4作目だそうで(私が見始めたのは「3」からでした)、人気がうかがえます。しかし、私はそれまでまったく知りませんでした・・・。うーん、もっとたくさんの人に観ていただきたいなー。もったいない。
とても静かでやさしい物語です。1日の終わりに観ると本当に気持ちが穏やかになれますのでオススメ。
とまぁ、その作品のスタッフが手がけたという「蛍火の杜へ」という短編アニメが発売されるということで、購入。
先日ディスクが届いたので、ようやく鑑賞しました。
ここからは内容のことを少々。※ネタバレ的なものあります
登場人物は2人+季節。といったところ。尺は44分。
夏休みに訪れた祖父の田舎で、不思議な青年、ギンと出会う少女、蛍の2人の淡い恋物語。
人間でも妖怪でもないギン。しかし、人間に触れると消えてしまうという術をかけられているため、蛍に触れることができない。そんなもどかしい設定でこのお話が始まります。出会った頃は小学生だった蛍も、夏を重ねるたびに少女から大人になっていく――。一方、歳をとらないギン。
いつしか蛍の目線がギンと並び、お互いの思いが溢れていきます。そしてお祭りの日――。
そんなお話です。
「夏目友人帳」より、少し大人味。
最後の最後、静かに感情あふれだす場面があるのですが、やはり心動かされ、自分の思いもあふれ、泣いてしまいました。
登場人物のココロの動きすべてが台詞ではなく、「画」「音」で表現されて、映画の手法がめちゃくちゃ盛り込まれていました。
鑑賞後、監督さんのインタビュー記事を読んだら、手法・演出はあえて映画の作り方を意識したと書かれていて納得。
このお話、実は主人公は季節なんでは? 要は「夏」。日差し、森の緑、音・・・などなど、やっぱり夏は空気感ふくめ、物語の設定として適した季節だなぁ。と実感しました。
そんな思いもあって、登場人物は2人+季節。と表現した次第。
夏に起こったギンと蛍の静かな恋の物語。
またひとつ、好きな作品が増えました。
時を超えて描かれているもの
以前、ここでも話題にしましたが、吉田秋生さんの「海街Diary」という作品。←どんだけ好きなんだって話ですが。。。
実はこの作品が、吉田さんが17年ほど前に発表していた作品(「ラヴァーズキス」)とリンクしているという事実を知ってからというもの、ずっとその作品の購入を渋っていました。
正直、過去作品がなくても、現在の物語にチカラがあるし、描かない美学というものも存在するわけで、とりわけ吉田さんの作品は繊細な心理描写が特徴なのであえて過去作品を読むのは無粋だなとか思っていたわけです。作者は必要ないと思っているわけですからね。そして、それを理解していたので。そんな理由から購入に積極的ではなかったのですが……。
だがしかし。
ついに禁断の書を購入してしまいました。
そして自宅まで我慢できずに、カフェで読了。
読まなければよかった。
いや、違うな。
「ラヴァーズキス」として読んだとしたら、本当にさすがの一言。ステキな作品でした。
思わず、中学校時代にタイムスリップ。桜沢エリカさんとか岡崎京子さんの漫画、山田詠美さんの作品をよみふけっていた頃です。
繊細な登場人物たちのココロの動きや台詞は、胸をしめつけますね。
青春って、若いって、どうしようもなくもろくて、こんなにまっすぐなんだろ。
でも、大人になりたくて憧れて? いろいろ我慢してる。
矛盾だらけ。そんな感情が思い切りつまってましたね。胸がぎゅーーっとなりました。
そう、作品としてはとても好きでした。
ただ、「海街~」の・・・というなら、読まずともよかったかなと。
確かに海街とつながったけど、私の年齢ならこの漫画を読まなくても、海街に登場する人物の台詞や態度からそれぞれの人生をある程度想像することができるし、高校生だって“何か”ある。小学生だって“なんか”ある。でも、その“何か”の詳細まで知ることにあまり意味を見いだせないというか、個人的にはその行為を無意味に感じました。
人は誰しも過去があり、今があるわけで。
それを、今流行りの完全看護型で、全部説明して描くことは、なんて面白みがないんだろうと。「ラヴァーズキス」を読んで、つくづく思いました。
(まぁ、私の作品の購入理由に「海街~」がからんでいるためこのような感想なのですが)
吉田さんは、「ラヴァーズキス」で、やさしさと曖昧さと、潔癖な“個”を描いて、「海街~」では、やさしい嘘と、他人とのつながり、“家族”を描いている。
同じ時間軸、舞台で描かれるさまざまな人間物語。こうして、人って生きてる、生かされているんだな。って。作品から“生”というメッセージがすごく伝わる。いろいろ深い作品です。
現代のなんでもかんでも【わかりやすい】演出や魅せかたに慣れてしまっていては、この作品の半分も理解できないと思うので、読み手を選ぶ作品とも言えるかもしれないですが、素晴らしい作品ですので、まだのかたでご興味あるかた、ぜひ明日本屋さんで購入してください!!(笑)
#余談ですが・・・
学生時代に「ラヴァーズキス」を読んでいた世代が、丁度「海街~」姉妹の世代というのも、編集的に上手だなと思っています。
母の言葉
以前母に
「子供が産まれても、あてにしないでね」
と、言われたことがある。
これは、子育てを、肉親の援助前提で考えるな。という意味だと私なりにとらえている。
また、同時に“子供を育てるということ”の本質も説いているとも理解している。
確かに、自分の母親が近くにいる状態での子育環境は心強い。
母親からしても孫はかわいいだろう。
しかし、母は私に冒頭の台詞を言った。
子供を育てる。
それは半端なきもちや勢い、ましてはノリだけでは、到底決断できない選択。
そして、人生において最大の責任事項なのではないかと思う。
我が家の母は、我が子に対して厳しく育てることで愛情表現をしてきたタイプの人。
にも関わらず、私のことを気が強すぎる、コワイと言う。
確かに否定しないが、母にだけは言われたくない(笑)。


